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1987年の大井ロマンでは江戸川乱歩特集で、強烈な2本、「黒蜥蜴」、「江戸川乱歩全集/恐怖奇形人間」を観た。「黒蜥蜴」は井上梅次監督作の方で、こんなに好き勝手にやっていいのかと思いつつ、これぐらいやらないと、三島由紀夫の戯曲に負けて、映画のリアリティが出て来ないのかもと思った。

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「江戸川乱歩全集/恐怖奇形人間」は題名を知っていたのは、封切り時のポスターを銭湯で見たからだと思う。観たのはニュープリント前だったと思う。最初は静かに観ていた観客が途中からざわつき始め、最後は大うけだった。場内の雰囲気が変わる経験に立ち会う事は滅多にない。

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