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いくら嵐だったからって、窓から遠いこの鏡が割れる道理があるものか。 ギシ、と階段を踏みしめて、ゆっくりと踊り場に近づく。 足、が見えた。 立っているのではない。誰かが座っているか、倒れているか。 焦って階段を駆け上がった教師は息を呑んだ。 (3/8)

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見崎みやび@01act_rs

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壁に寄りかかるようにして座り、手足を投げ出していたのは、白髪の少年であった。 この世のものとは思えぬ白百合の髪をし、傷がついた蒼い眼を携えぼうっと床を…虚空を見つめる少年。 幽霊。 咄嗟にそう思った。 いや、違う。彼は制服を着ている。何より、見た事のある顔じゃないか。(4/8)

見崎みやび@01act_rs

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