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今さらながら、猿渡哲也の『エイハブ』を読んだんですよ。メルヴィル『白鯨』に大鉈を振るって脚色し、弩級の画力と漫画力でブン回して一冊に濃縮還元した大変な作品でした。静寂と破壊のコントラストが並外れて凄い。これが大御所の筆力なんですね。 pic.twitter.com/k62jPdHR5J
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タフのｶﾞｰｯと勢いで読ませる力も凄いんだけど、『エイハブ』にはわずかながらの「読みにくさ」が含ませてある気がする。その技巧が一巻の短さを一巻に感じさせない。そういう技をひけらかさず、ごく自然にやってのけている。
