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電線をひっそりと揺らして東へ行脚する電車の中では、紙に閉じ込められた華丸・大吉が手を揺らしてこっちを見ている。その度に先生が立っていた教壇が頭をちらり掠めるのだった。都会への憧れが、そのまま先生への憧れにゆっくりと近づいて行くのが観えた。先に期待を預けつつ時計を見ると七時半。

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備後西城@sinbingo_ochiai

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