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辻村寿三郎氏の作品解説にもあるように、これは無惨な死を遂げた遊女たちの死を悼み、その慰霊の気持ちを込めて造られたもの。その亡骸はあまりにも惨たらしく、ならばせめて死に顔だけでも美しく整えてやらねばと施された美しき死化粧のような、悲しくも美しき思いの込められた作品。
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でもね、あえて興醒めになることを書く。遊女たちの亡骸は時の流れの中で失われ、今も残るのは思い出だけ。でも今目の前に亡骸が横たわっていたら?真っ先に呼ばれるべきは検死官と捜査官、そして事件を報道する記者たち。それが事件だろうと事故だろうと、新たな亡骸を生まぬための処置が必要だ。