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そんな女の頬に手を添え、顔を無理矢理上げる男士が居た。 初期刀の陸奥守吉行であった。 「こいが、戦じゃ」 陸奥守の瞳は、ただ女だけを見つめている。 「…いぬるかえ?」 その言葉に涙で歪んだ顔をさらに歪ませて 「かえらない」 そう言い切った。

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小夜啼鳥@sayo_naki_do_ri

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けれど今日だけ 今日だけは、彼を惜しむこと、謝ること、泣いて、泣いて、そして後悔することを許してほしい。 そうしたら明日からはまた主として頑張れるから。 初期刀に抱きしめられて夕暮れの中、女は泣いた。 青色を失った春の日のことであった。

小夜啼鳥@sayo_naki_do_ri

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