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途端に猛烈に恐ろしくなってきた。もしかして、自分達は知らぬ間に何かとんでもないことをしてしまったのではないか？呆然としていると、不意に木々がざわめいて、次いでザッと全身に怖気が走った。山に何か入った。だが、人間ではない。動物でもなければ妖怪でもない。おぞましい何かが山に入ってきた
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それは真っ直ぐに川へと向かっている。片割れはまだ動いていない。きっとアイツもこの気配に気付いたはずだ。でもそれよりもあのバケモンの方がずっと早い。片割れの元へ急いで戻ると、そこには闇があった。闇としか形容できない、それは黒く、形がはっきりせず、どろどろしていて、霞のようでもある。
