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「連絡がとれんのやて」 「一昨日退勤してから後、家にも帰ってへんって」 「きょうじ」 「僕、僕は……」 電話越しの声は終始かわいそうに震えていて、なんやろな、なんかその感じが懐かしくて、もう1回だけ会いたくなった。 「さとみくん、おうち行ってもええ?」 見つからんように行くから、と

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とや@9o3Ha

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言い終わる前に電話は切れた。 インターホンを鳴らすのはよした。 部屋の前から電話をかけると、さとみくんは素早く玄関ドアを開けて俺を部屋に引き込んだ。 「…………こないだ会った時、僕、きょうじになんか言うた?」 「なんかって?」 「っあ…よ、酔ってて、あの時、こないだの時」 「うん」

とや@9o3Ha

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