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した。好きな人が居ると言った大宰さん、如何しよう。「君、何か誤解してないかい」「誤解？」「私の話を聞いて何か感じなかった？」「何か…？」何を感じ取れと？其の人を語る声音が普段より柔らかく相当大事なのだと云事は解った。否、拷問か？「はぁ…」悶々と考える私に大きく息をつく。「な、何
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ですか？」「真逆此処までとはね。前途多難だ…」「だから何がです？」「私が云ってる好きな人は君の事だよ」「はぁ？」「気付かなかっただろ。私はずっと君しか見ていないのに非道いな」と両手で顔を覆い落ち込む素振りをし乍も楽しそうに口角は上がっていた。「其れで返事は？」
