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「いえ何も無ければそれが一番良いのです」「おい、さっさと言え」尾が凄むと作さんは気まずそうに告げる。「杉元さんとはもう別れると仰っていましたから。元々体調が落ち着いて記憶も戻らないのでしたらお呼びしようと」ズッと身体が重く苦しくなる。混乱が周りの喧騒全てを押し流してゆく。

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スギと俺はやはり付き合っていたのか。言えよ。心は浮き立つも辛い。もう俺と関係が切れてるからわざわざ何にも言わなかったのか。尾をよく笑う奴だった、とスギは過去形で評した。別れてるんだったら確かに良くは言えないだろう。言えよ!「いつのことですか」「兄様が倒れられる少し前でしょうか」

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