ポスト
綺麗に整えた爪先も何もかも虚しく思えて、わぁ…ってなったまま結局終電間際まで仕事して、半泣きよろよろで会社を出る。別に期待してたわけじゃないし、ちょっと頑張ったからってあの頃の俺に戻れたわけじゃないし。あいつとは綺麗な思い出のままで終わるのがよかったんだよ、うん、これでよかった。
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なんて言い訳みたいなことを胸の内で繰り返してとぼとぼ歩いていた…ら、駅の近くで元彼を見つけてびっくりする。「え?」ってなりながら電話をかけてみる、と、スマホの画面を見た彼が一瞬嬉しそうな顔をして「はい」って電話に出るから。だから、へろへろな格好のまま「今、駅のそばにいるんだけど。