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今年もカンヌ国際映画祭が開幕。 メインビジュアルが黒澤明監督「八月の狂騒曲」だ。 あの映画、親父が製作総指揮をした唯一の黒澤映画だ。当時必死に組み立てた映画ファンドで製作に漕ぎ着けることが出来た。 黒澤明監督と同じカンヌで初めて会ってランチをした時の事を思い出す。 親父は朝から緊張。
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それは向かうタクシーの中でピークに。 「おい、緊張しちゃうな、帰るよ。お前だけ会って挨拶しなさい」突然言い出す。 無視した、何を今更と。 エデンロックに到着、お洒落なレストランに太陽の光が差し込む。多くのスターや名匠たち。黒澤監督の姿はまだない。親父を席において監督を迎えに外に出る
