ポスト

傷口に手を当てて 綻びは穏やかな顔をする 花芯の奥で過信していただけの 嫋やかな惑溺について そぞろ歩きで現れた付喪神 ことばになる前の音で会話すると いつかそれは種隣るだけの祈り 軈て訪う跫音に於いて 袖口から伝う言語 蜷色に巻いた迷彩の幻影 金継ぎされた記憶たちの佇まい 弾いた石の臓器

メニューを開く

黒崎水華@appleatea

みんなのコメント

メニューを開く

インストールされた膵臓の 隣接する霊性 巻かれた裾の梟の形で 密告された擦弦楽器の巷 朝がぞろぞろと歩いていく その上をモッシュする肉体 現在に溺れるものは水の流転を知り 言語とはこのことだと悟る 夕焼けが立ち竦んでいる 夜がその肩をたたく アンインストールされた 心臓を指差しながら

ハル(黒崎晴臣)@homerunegirau3

人気ポスト

もっと見る
Yahoo!リアルタイム検索アプリ