いつも研究室に篭りっぱなしのゼミで世話になったり逆に実験を手伝ったりする女院生が「なーんで皆惚れ薬なんて物欲しがるのかな」と怪しい薬品を見つめながら言うので正論を返すと「いやぁ私なら私以外の人間全員嫌いになる薬を飲ませるよハハッ…」と妖しい目つきで自分が口にしたお茶を眺めている話
メニューを開く卒論の進捗が芳しくないので、天才の知恵を借りようと研究室へと足を運ぶ。 目前で突如と扉が開くものだから少し驚く。 見覚えのない女性が薬品が入った試験管を大事そうに抱えて小走りに横切った。 開いた扉から部屋を覗けば、1人窓辺に肘かけてタバコを咥えている女性がいた。