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学校から帰宅する途中、青いままの空から降り出した雨が髪を濡らした。同時に背後から祭囃子が聴こえてきて、立ち止まる。シャンシャン、シャンシャン。ピーヒャラ、ピーヒャララ。音色に誘われるように振り返れば、視線の先で、黒紋付を身に纏った白い狐がニイと笑う。私はもう家には帰れないようだ。

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