ポスト
柔らかい水を含んだ塊が下着のなかへと押し出される熱さが、少し遅れて息のつまるようなにおいが立ち上ります。 経験で知っています、歩き出せばその塊は下着とスカートからこぼれ足元に落ちるでしょう。 けれど、立ち止まっているわけにはいきません。わたしは前だけを見て、家路を歩き抜けました。
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玄関扉をばたんと閉めると、おかえり、と恋人の声がしました。わたしは返事もできずに立ち尽くしていると、恋人は不審に思ったのかひょいと顔を出し、それから、あ、しちゃった? と、ばつの悪そうな顔で聞きました。 わたしは、うんち、漏らしちゃいました、と絞り出すように答えました。