ポスト
暖色の灯りでぼうっと浮かぶキッチンに虚しさを覚える。人の営みの残骸が地縛霊みたいに情景に縋りついてくる気がした。調味料に表記された賞味期限にすら私の人生は追い立てられるのだ。野菜なんか少し目を離せばくたばってしまう。私の命を付け狙う小蝿を殺す。命の重さなんてまるで感じなかった。
メニューを開く暖色の灯りでぼうっと浮かぶキッチンに虚しさを覚える。人の営みの残骸が地縛霊みたいに情景に縋りついてくる気がした。調味料に表記された賞味期限にすら私の人生は追い立てられるのだ。野菜なんか少し目を離せばくたばってしまう。私の命を付け狙う小蝿を殺す。命の重さなんてまるで感じなかった。
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