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煙草を灰皿へ押し付けた。 ディベートすら成立しない。 ナインは目を強く瞑る。 至極健康体ではあるし、また気を付けてもいたが、軽い頭痛持ちは中々治りそうもなかった。 腕時計を見て、 15分だけ眠ろう。 椅子に凭れ、ネクタイを少し解き、首を回し、瞼を閉じる。

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ふと、GV―ギャビンが以前真向かいで言った話が脳裏に過った。 「あんたさ」 と腕を組む。 「許しが少ねーから、頭が痛いの、いつまでも治らねんじゃねーの?」 ―何だと? 「堅いんだよ、全部」 ―意味が分からない。 ギャビンは肩を竦めた。 まるで人間そのままに。

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