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後半のTV局によるインタビューシーンで、娘が自宅の壁に描いた絵を見つめながら、涙を流しながら感傷的な言葉を呟き続ける石原の姿を見つめる中村倫也の眼差しには、共感ではなく仄かな拒絶感が漂っている。彼が憤懣を溜め込む醜悪な社会構造に対して無防備な彼女の通俗性は容易には受け入れ難いからだ

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Yoshihiro 13@lonht6

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やがて警察署で、理不尽な事態に遭遇した石原が夫の青木崇高に支えられながら泣き叫び、遂には失禁してしまう様を前にして、中村はキャメラを止めてしまう。彼の振る舞いは、観客を傷つけたいという欲望が表出させた過去の自作における些か安直な不快さに対する監督の羞恥心を表象しているかのようだ。

Yoshihiro 13@lonht6

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