ポスト
そのエースも社会人野球までは進んだ。だが公式戦ではまるで結果を残せず、高校時代の栄華と名声がかえって彼を苦しめた。あと15センチ、せめて10センチ以上身長があれば、少なくとも神宮かドームに足跡を刻めたと多くの人が思っていた。 それでも引退までの数年間、彼は限界を知りつつあがき続けた。
メニューを開くみんなのコメント
メニューを開く
結局、最強世代の記録はすぐ後輩に塗り替えられ、プロに行ったのは高校時代は不動のレギュラーとまでは言えない凡庸に見える選手だった。かつて華々しく活躍したエースや主砲が限界の壁にぶつかる中、諦めず泥臭くあがいた結果、遅咲きで開花した。 学マスの花海咲季を見て、そんなことを思い出した。
