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煤のキャラクターであるススワタリが出てくる『となりのトトロ』の主人公は2人の姉妹で、真面目な姉に直情的な妹という、1人の人格の2つの側面が分離したような人物設定になっていた。竈を扱う女性は煤で汚れているため外見と本質が分離しているというのが灰かぶり姫の物語の骨子にある。

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『ハウルの動く城』の、老婆の外見となる主人公も竈か囲炉裏で灰をかくシーンがあったと思う。宮崎駿の映画に灰かぶりのモチーフが頻繁に出てくることは誰かが既に指摘していた。ただ、シンデレラと違い、主人公の真の姿を見出すのは格の高い男性ではなくて本人である。

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