ポスト
「な、なんて若いんだ……」 カーキ色の軍服を着た花見月から、モンペ姿の2人の幼女と、その隣の作務衣姿の老人、そして自分のすぐ横にいる巫女装束を着けた老婆に視線を移した空野は、あらためてみすぼらしい板張りの部屋を見回した。 「つかぬ事をうかがいますが、ここは何時代すか?」
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「は〜?時代?」 「いや、つまり現在の年の事を聞いているのですが。平成21年ですよね」 「平成?なんやそれ、今は昭和20年やで」 眉をひそめていぶかる花見月を、空野が目を大きく開いて見返す。 「そ、そんな馬鹿な!僕はタイムスリップしてしまったというのか」 「タイムスリップって