ポスト

夕顔「御頭もたげて見出だし給へり」(源氏物語1、256)は、激しい房事後の朝、女房にうながされて横たわったまま男を六条御息所が見送る場面(大野晋・林望によって知る)。 「母屋から対屋を経て中門の方へ行くために、母屋と対屋をつなぐ渡り廊の方へ行かれる」(源氏物語注釈2、110)のにも同道しない。

メニューを開く
TAKEMULA_Hiloshi@takemulahiloshi

藤裏葉で「山の紅葉」が見えるよう「中の廊の壁を崩し中門を開きて霧の隔てなく」(源氏物語5、116)とある。 廊が平等院鳳凰堂回廊ようであれば、わざわざ取り壊す必要はない(屋根を支える柱があるものの)。 「②整った状態のものを乱してばらばらにする」(日本国語大辞典「崩す」)何かがあるのか。

TAKEMULA_Hiloshi@takemulahiloshi

みんなのコメント

メニューを開く

まだ屋内とすれば、「①(ある限られた場所から)その外へ進み動くようにしける」(日本国語大辞典「みいだす」)というより、男のふるまいを傍観するさまと読める。 そう読めるとすればなおさら六条御息所はぼんやりしていることになる。 建物は室内・室外だけど屋内・屋外に3分割できるようだ。

TAKEMULA_Hiloshi@takemulahiloshi

人気ポスト

もっと見る
Yahoo!リアルタイム検索アプリ