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人として、王国の誇りを抱く円卓の騎士として礼節を欠くわけもなく、白金卿は自然体で挨拶を交わした。なので彼としては、ただ本当に日常的な作法を見せただけなのだ。それを見た後輩達に、さも秘伝の技を目撃して感激したような興奮度合いで「かっこいい」と声を上げられると、些か気まずい。
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「……あのな。確かに、体の向きだの歩幅だの、美しく見える多少のコツはあるのかもしれないが。こういった人前での作法というのは、日頃からの地道な積み重ねが物を言ってだな……」 「それは分かってるけどさ〜」 「慣れてる人にアドバイスを貰うってのも、上達への近道のひとつじゃん?」