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文系の教授が「文系の人はほぼ全員「不知の知」があるが、理系の人にはあまりない」と、「不知の知」の通俗イメージの謙虚さの欠片もない偏見丸出しの発言をしているのは呆れるしかないが、そもそもソクラテスは「不知(無知)の知」を擁護するどころか、むしろそれを退けていた点は補足しておきたい。

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プラトン『カルミデス』では、クリティアスが「思慮深さ」を「不知の知」で特徴づけ、これを評価しようとするのに対し、ソクラテスは「不知の知」の可能性自体に懐疑的なうえ、仮にそれが可能だとしても「不知の知」のようなメタ知は無益で不毛なものだとして退けられている。

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