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東公平『近代将棋のあけぼの』211-2p >千駄ヶ谷の将棋会館が二階建ての日本建築だったころ、冷房嫌いの棋士が多かった。夏向きに大きく設計した「ひじかけ窓」の障子を全部外して風を通し、記録用紙が飛ばぬように文鎮で押さえて対局した。
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>寒がりの升田幸三が暖房を入れろと記録係に言い、暑がりの大山康晴は切ってくれと旅館の人に言う。立会人が「窓を開けて暖房もつける」という奇妙な処置をとったら二人とも満足した。事の真偽はともあれ、言い分が通れば気がすむのが対局者心理であり、それ以上モメたがる性格の棋士は稀である。