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#歴小ノック 41 山田風太郎『八犬伝』(上下、朝日文庫) 時は19世紀前半。『南総里見八犬伝』の作者曲亭馬琴における、虚の世界と実の世界とを往来しながらの悪戦苦闘を描く。馬琴の葛飾北斎、渡辺崋山(息子の友人)、お路(息子の妻)との対話パートと、八犬伝物語パートとが、交互に展開する。

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senjihiranuma@senjihiranuma

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圧巻は、馬琴と北斎が連れ立って中村座に行き、鶴屋南北作『東海道四谷怪談』の初演を観る場面。そこで二人は南北本人と遭遇、短くも重要な会話をかわす。南北の作は、『仮名手本忠臣蔵』と一対のものとして考案、上演されたもので、馬琴が称揚する忠孝の世界を根底から覆す意図を持つものだった。

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