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日本共産党シンパの山田洋次監督は、当然、ヒロシを自分の分身に見立てている。だから主人公・寅次郎の悪しき男性性を容赦なく描く(実際、寅さんアンチは多い)。それでいてコメディとして成り立っているのは、渥美清という唯一無二の演者がいた事、作品世界を支配している大母神・さくらの存在。
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このシリーズ、多くの場面で、「無関係な他者」が映りこんでいる(しかも画面手前に)。寅さん一家が深刻な話をしている場面で、無関心で遊んでる光男が知らん顔で映っているとか。主要人物たちの閉じた世界ではなく、外部からひとつながりだというジョン・フォードの手法に忠実な方法で作られている。