犬のガルルルという表情を見て、垂れ耳の狼像は威嚇の伏せ耳の表現からなのかなと思いました。あと神に従いますという服従の意味もあるのかなと。

お犬さまやお稲荷さまの狐さま、お不動産の犬によっては頭を垂れた格好のかたがおられます。聞けば神仏を畏っているそうです。 狼は普段序列を重んじる動物で、上位のものには尾や耳を下げて自分が下位であることを示します。神仏は当然上位なので耳や尾を下げて畏まっているとすればありではないかし

大きな垂れ耳や丸みを帯びたフォルムを持つ武蔵御嶽神社の青みがかった御犬さま像の原型は、明らかに狼でなく洋犬に思えました。垂れ耳タイプの御犬さま像が関東近辺に多い理由としては、海外から同伴してきた洋犬が当時目につきやすかったと思われる東京都内に近い事に加え、⇔ 続きます。

そもそも野生動物に垂れ耳はいません。耳が垂れる、尾が巻く、毛色が変わるのは、家畜化症候群と言われています。 お犬様が垂れ耳なのは、狼を見たことのない人が想像で作ったのかも知れませんね。

番組のCGで耳を小さくしたのは、専門家が耳は前に倒しても目にかからない大きさとの指摘からです。ただそれは剥製や毛皮が根拠で、皮膚は萎縮しているのを考慮していないと思いますので、本来はかなり大きいと考えています。

生物学的に狼に垂れ耳はいません。日本犬も全て立ち耳です。お犬様に垂れ耳がいるのは、見たことのない狼の神聖さを出すために、当時珍しかった西洋の垂れ耳の犬を当てはめたのではないでしょうか。