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小さな箱を片手に持った男は、欄干にもたれかかるようにすると、取り出した煙草に火をつけた。吐き出された煙が、青い空に溶けて消えていく。ふと目があった気がして、思わず足が止まる。気のせいなんかじゃなく、その視線は私に向いていた。長いまつ毛に縁どられた黒は、懐かしい色をしていた。

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みんなのコメント

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っていう、昔隣に住んでた100ちゃんは、まるで誰かを待っているように今も同じところに住んでいるって話。

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