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また、先だって開催された「安井仲治展」には、安井の所蔵品として、ルネ・ダグロン著/柳川春三訳による日本初の写真入門書『写真鏡図説』が展示されており、その冒頭には「映画写真の術 人の真像を留め 地の真景を描く」とありました。そう、「真」こそが、古来表現者の求める理想なのです。
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「真」とは、深い意味では「真実」のことではありますが、かと言って単純に「真実」を指しているのではありません。表現とは「《真》とは何か」を一人ひとりが胸の奥に秘めつつ思考し、試行し錯誤し、現してゆくものです。写真とは「真を写す」です。たとえどのような見てくれや手法であろうと。(了)