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片岡仁左衛門と坂東玉三郎という希代の役者が体現する、格調高い様式美から導き出されるものが、人の愚かさや浅ましさ、醜さあるということ。桜姫と権助の濡場を御簾越しに覗く残月を満員の観客が笑うが、私たちとてつい先ほどまで桜姫と権助が帯を解き合う様を固唾を呑んで見守っていたという滑稽さ。

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マルカワウソ🗳@marukawauso

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上演時、片岡仁左衛門は77歳、坂東玉三郎は70歳。美しく高尚で、醜く滑稽で、愚かで哀れな人の有り様の全てを受け止める。極限までに高められた芸がそれを成す。凄まじい境地だった。しかして下の巻への期待が高まって仕方がない!大団円ってほんとですか!?!?

マルカワウソ🗳@marukawauso

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