ポスト
『高3の夏、部活終わりの千代に一世一代の愛の告白をした。辿々しい言葉を穏やかに受け止めた彼女は、取り繕うこともない。失恋はあっという間だった。 振り返って彼女を見ると、やはり落ち着いた様子で……いや、どことなく頬を赤らめた彼女が、同じクラスの聡の元へ駆け寄っていた。』
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『その瞬間俺は悟った。ああ、彼女は聡に恋をしているのだと。 思えば、彼女がアイツを見る目は特別だった。それに気付かないふりをしていたのは俺だ。 ……最初から、叶うはずの無い恋だった。 鼻の奥がツンとする。それでも、千代を好きになって良かったと思う。』