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その一帯には夜に光る花があると聞いて彼は探してみた しかし見つけられず歩き続けるうちに迷ってしまった すると急に目の前が薄明るく光り、小道のように続くそれを辿ると古い小屋があった 彼は疲れていたのでそこで眠った、しかし朝目を覚ますと周囲には花どころか草すら生えていなかった

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苑紫月@makigamiyami

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注意深い者なら、その花が暗闇で僅かに動き囁いているのが分かったかもしれない 人が迷うのもそこから噂が広がるのも彼ら彼女らには大層楽しいものなのだろう

苑紫月@makigamiyami

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