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実際歌舞伎なんかの名優の経歴を見ると「親や師匠の手元でじっくりと」なんてのは本当に少なくて、むしろ他人の家に修業へ行かされる方が立派になるんよね。それこそ六代七代の梅幸なんかいるが、あれは「親父が菊五郎という歌舞伎界の規範的名人」だから許されたようなもんで……
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「厳しい芸や技の伝承!」いうておきながら、他人の家の釜の飯も食わせず、他者とも共演させず、ひたすら自分の手元においているだけの秘蔵っ子や秘蔵弟子ってのは、相当うまく回さないと「家柄や門閥以外何も無い芸NO人」になるという皮肉があるもんでな。