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脳がやっぱちょっとあれなんだと思う。友達の家も、何度も通った道も、物語のあらすじも観た映画も人の顔も名前も学生時代の思い出も旅行の体験も昨日何買ったかも何を喋ったも何もかも覚えてない。小さい頃から親は呆れていた。 なので僕はどんな小説の方法論を読んでも無駄だった。忘れるからだ。
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なので僕はたぶん普通の人が見たら引くくらいの量のメモをとる。人と喋ってる最中に忘れ始めるため目の前で取材のようにリアルタイムでメモを取り始める。その時点できっと引かれている。そしてメモを取っても忘れるし、それを見返してもまた忘れるので、何度も何度もメモを読む。そしてまた忘れる。
