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視覚や音声のみならず、もっと感覚全般を介した認識の時代があり、その木霊のようなものを古代人は感じながら言語の時代を開拓した。言語化し得ない情報と常に向き合いながら、それを言語化せんと企てたがゆえに古代語は異常なまでに晦渋で、かつ厳密だと現代人は感じるのだ。
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限界ある脳機能の配分の問題で、さらに視覚記憶の前に音声記憶の時代があったはず。サンスクリット語や古典ギリシャ語などの(現代から見たら)異様に複雑で厳格な文法制約は、『文字記録』以前に厳密な音声記憶を可能にし、そのおかげで識字率が数%でも言語が何千年も継承された。