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空から落ちた星が金平糖になるのだと信じていた。口に広がる透明な甘みに、私はいま星をのみこんでいると。他愛もない幼い空想が大人の日々を支えるということが確かにある。淋しい夜には金平糖をかじる。桃色は秋の星。薄黄色は夏の星。おなかに宇宙が生まれて星がつながる。星座の名前はまだ、ない。

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石森みさお@140字小説@330_ishimori

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