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叙述は三人称で視点は複数。パリとベルリンを往復する人生の(時間的にも空間的にも)任意の一点でふいに停止する運動。食堂車を切り離し目的地へ向かい出発する列車… ナボコフ短編は小説ならではの仕掛けに満ちてますが、本作はむしろ短編映画のシナリオに最適。そうだ、ムルナウに撮ってほしい…

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ナボコフが常連だったベルリンの亡命ロシア人向け新聞『舵』(彼の殺された父親が創刊)に持ち込むも主人公がコカイン常用者であることが問題視されボツ。知り合いの伝手でリガの『今日』に掲載されました のちにナボコフは英語でリライトし「偶然の出来事」と改題。短編集『独裁者殺し』に収録

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