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天国まで行くかのように上昇し続けるエスカレーター。貴方は怖がって私の前に立つ。いざという時に一緒に落ちることしかできないのに。可愛い。ねえと呼び掛けられて小説をコートのポケットに押し込む。足が震えると云うのでもこもこした服の上から背中を撫でてみる。私には恐怖が分からない。恋愛も。

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すみれこ@utsukushimachi

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