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父との関わりが深く横たわりすぎているからである。 僕の言いたかったことを、それが英語でないというだけの理由でろくに聞いてくれなかった、つらかった気持ちの集積が……。 そんな僕が英語を教えることになったのは、複雑だ。正直、あまり楽しくはない。 だけど、その日はどこか違っていたようだ。
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英語を教える喜びもスキルも大してない僕だが、その日は不思議と、いつもより生き生きと教えられるようだと感じていた。 それだけではない。 きっと誰でも、「自分がそんなことを思うなんて考えにくい」ことがあると思う。 そうしたことを、僕は考えていた。 「父に、今の僕を見せたかったな」と。