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手を置いて離れようとするも、腰の手が許してくれない。それどころが、力を込めてくる。ずりずりと足を引きずり、半身をあいつへ預けてしまう。ふわりと香るあいつの匂いにくらりと酔いながら距離を取ろうと慌てた。 「おい」 「勘違いではないぞ」 「は?」 ふぅ、と再度吐き出される紫煙。

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目を細めたあいつはぐりぐりと頬を押し付けてくる。もはやゴリゴリとも聞こえそうな頬擦りが少し痛い。 「お主を後添いにしたいのは事実じゃ」 「は、ぁ?」 「ふふ、もう少し時間がかかるやもと思うておったが……案外早かったのぅ、流石は察しの良いおのこよ」 短くなった吸い止しを灰皿へ押し付け

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