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その真っ直ぐな眸をずっと見つめていたいと思った。しかしそれは傷が癒え、己の顔が元に戻ればかなわぬことである。そうなれば、再び彼は自分から目を、そして顔を背けるのだろう。さすればこの世にも稀な紫水晶を拝むことはできない。 晩吟が帰った後、藍曦臣は蔵書閣に籠った。

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江澄は戸惑っていた。 驚いたことに、最近あの藍曦臣がやたら好もしく思えてしまうのである。 断じて、顔ではない。何度見てもやはりあのうさん臭いほど美しい顔は苦手だ。

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