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長尾良君の仕事は、(略)夜明け前の渚か、暮れ終り間近の波打際に鳴っている遠い潮騒のように聞えていた。  その声は、幽暗の底で淋しくあたかも人の世の終りを告げるような響きにみちていた。その声は聴きとりにくいが、彼はそのような状態で、いつも醒めていたのかもわからない。 無題/檀一雄

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浪曼派bot(捌)@roumanha8

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