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していた。 急に冷たい風が吹くようになりなかなか身体が付いていかなくなる頃、少し風邪気味で仕事終わりの疲れを纏って改札をくぐった。 足取りがいつもより重く、階段を上がるのが億劫と見上げれば肩を叩かれた。 「先生、偶然ですね」 「あっ……お父さん……」 驚きに肩が跳ね、そのままバランス

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椎名サクラ@shiina_sakura77

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が崩れた。 「おっと……先生、大丈夫ですか?」 転ばないよう支え、大きな手が額に触れる。 「熱いじゃないですか。もしや体調が良くないのですか?」 「あ……平気で……」 驚きに上がった動悸が鼓膜まで響く。 「とてもそんな風には見えません。お一人暮らしでしたね、具合が悪くなっては大変

椎名サクラ@shiina_sakura77

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