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が崩れた。 「おっと……先生、大丈夫ですか?」 転ばないよう支え、大きな手が額に触れる。 「熱いじゃないですか。もしや体調が良くないのですか?」 「あ……平気で……」 驚きに上がった動悸が鼓膜まで響く。 「とてもそんな風には見えません。お一人暮らしでしたね、具合が悪くなっては大変
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です、今日は我が家で休んでください」 「いえ、そんなっ……これ以上ご迷惑をおかけするわけには……」 「何を仰ってるんですか。先生にはたくさん助けていただきました、ぜひ次は私に助けさせてください」 断る言葉を必死に思い浮かべようにも、腰に回る腕に意識がいってしまい何も浮かばない。