ポスト
物語のなかに、女児２人が遊んでいるシーンがある。現実の曳舟には空き地がたくさんあって、彼女たちもこんな空き地で遊んでいたのかな、と思う。しかし、現実の曳舟の空き地には、入れないようにロープが張ってあったりして、それは物語のなかの彼女たちの時代の空き地とは違うだろうな、と思う。
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現実の風景と、かつてそこにあった風景と、物語の中にある風景を、行ったり来たり、する。ある余白のなかで、その行き来をしているようで、その余白が、心地よかった。想像力を、現実の風景に広げる、滲み出させるというか。こんな風に風景を見てもいいんだなぁ、と思った。
