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オッペンハイマーと関心領域を対比して前者において日系人の問題が描写されていない恣意性と後者が直接にユダヤ人に関して描写していない事実に同質性を見出していた芸術評論を見掛けたが、何度見ても受け付けない。少なくとも関心領域に関しては家族の幸せな生活が大量殺戮と隣合わせであるという構造
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を視覚化したものであってユダヤ人への無関心を表明するものではない。寧ろナチス・ドイツ体制下で享受できた生活そのものが厖大な犠牲と非人道的行為に立脚していたという「民族共同体」の実態を抉り出していると解釈される。その意味で先述した評論は歴史的文脈を無視しているのではないかという疑念