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ある一つの地方を、一つの歴史体系の自然的な中心に選ぶことはできる。そこが中心の太陽である。歴史上の一切の出来事は、そこから本当の光を受ける。歴史上の意義は、そこから"遠近法的"に判断される。しかし実際にここで語っているのは、懐疑による反省のない西ヨーロッパの人間の自惚れである。

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彼らの頭脳のなかには、この「世界史」という亡霊がとぐろをまいている。長い間に、われわれの習慣となった巨大な視覚的な幻影はそのおかげである。そこで遠くの方では、中国やエジプトのような数千年にわたる歴史が挿話のように縮みこんでいるのに、それとは逆にわれわれの位置の近くでは、

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