ポスト
『なんつーか、なんだよ、コレ…』 『オレが知るわけない』 渦中の二人。いや、渦中のはず。ひょっとして台風の目だからか、全てに置いてけぼりをくらってぽつねんとしている。 自分たち抜きで盛り上がる座敷を見やる。 さっきまで舞台の中心だったはずなのに。
メニューを開くみんなのコメント
メニューを開く![](https://rts-pctr.c.yimg.jp/BgIFgYJGVIVv8u0nVJvw8B2FauAYMF4jOP5zFJAV4i5e72TLbER0xQeK1l8ZZ0OLd1ZYvY6xwU4HYFADAKvBCBppq3R8ugTKk_fibuynyZk10ck7kUBbf5iCtY93B07CoYdIhr7ZASLzsZ1oeofqrmWc0Cjc2I-1dxqiWNlPw7o0Wu5pZBu8-lBWRearURiE2BPze4zs_p0iEGGleFSyV9rs_DP0SlEY0tQDkUVDrJE=)
ぽりぽり頬をかきながら、横目でこっそり隣を見る。同じようにどんちゃん騒ぎの座敷を眺める相方を。 一応言っておくかと心に決めた。 『さっきの。オレ様、マジだったんだぜ』 勢いだと思われたくなかった。二度と取り返せないと思った絶望感も。 そして、本気で命も投げ出せると思えた事も。